当院の保湿剤には数ある保湿成分の中で最も保湿力の高い天然ヒト型セラミド」を入れています。

保湿の重要性

保湿不足肌トラブルを起こす

皮膚の最も重要な働き(機能)は目に見えない異物を中に入れないことです。
これを「バリア機能」といいます。このバリアは一番上の層=角層が担っています。
角層がバリアとしてしっかり働くためには水を十分含まなければなりません。
これを保湿と呼びます。保湿が不足するとバリア機能が衰え、肌のトラブルを
引き起こしてしまいます。

角層のどこに水分?

黄色は角質細胞といい、その中に天然保湿成分(アミノ酸)が存在します。ここに水分を含みます。

水色部分は細胞間脂質といい、主成分のセラミドがあります。ここにも水分を含みます。

更に皮脂がサランラップのように蒸散を防いでいます。

保湿とは
角層内の天然保湿成分・セラミド等に水分が保持され、皮脂で蒸発を防ぐ

様々な保湿成分

保湿剤に含まれる保湿成分

子供と違って成人、特にメイク・クレンジングを日常としている女性には外から水分を与えることが重要です。水を吹きかけてもなんの効果もありません。
保湿剤を使うことが大切ですが、保湿剤の中の保湿成分は種々あります。

処方保湿剤
① 白色ワセリン
最も用いられる保湿剤ですが、ワセリン自体に水分を与える力はありません。
皮脂のように水分の蒸散を防ぐことで皮膚の乾燥を防ぎ、またワセリン自体が異物の侵入を阻止します。

② 尿素製剤
天然保湿成分のように働きます。

③ ヘパリン類似物質含有製剤
セラミドのように働きます
が、保湿力はセラミドに劣ります。

市販保湿剤
上記①②③も市販薬局等で売られています。
その他に、BG・乳酸・セラミド・グリコール酸・アミノ酸・グリセリン・ヒアルロン酸・コラーゲンなどが
保湿成分として用いられています。更には毎年、各化粧品メーカーが様々な新保湿成分を発見・生成しています。

セラミドも市販保湿剤には既に入っていますが、院内でそれらを使わず院内で作っています。
では何故当院はわざわざセラミド保湿剤を作るのか?

セラミドにも沢山の種類があり、その中でも最高品質のセラミドを用いているからです。


*https://genuinerd.com/product/ceramide/

様々なセラミド

国内外のたくさんのメーカーがセラミドを作ってきましたが、
セラミドにも沢山の種類(10種類以上)があります。

① 化学合成セラミド
工場で科学反応を利用して作ったセラミド。ヒト型だが天然ではない。 例:合成ヒト型セラミド

② 天然セラミド
植物や動物から抽出して作ったセラミド。天然だがヒト型ではない。例:天然ウマ型セラミド

天然ヒト型セラミド
醸造発酵粕から精製して作ったセラミド。①・②のハイブリット型。

保湿力 (皮膚に水分を与える能力)
天然ヒト型セラミド>天然セラミド・化学合成セラミド

天然ヒト型セラミドクリーム

当院では開設以来様々な保湿剤を用いてきましたが、中々理想的なものには出会えませんでした。
しかし2020年に世界初「天然ヒト型セラミド」の精製に成功した株式会社ジェヌイン(敬称略)と出会い、その有用性を実感し保湿剤として患者様に提供しています。

合成セラミドはヒト型ですが機能的(保湿力)には天然ヒト型に劣り、
既存の天然セラミドはヒト型ではありません。

天然かつヒト型であるセラミド、文字通り天然ヒト型セラミドが科学データ(メーカー発表)・自身の臨床経験で保湿剤成分として一番優れていると思います。
時々耳にする話ですが、既存の「セラミド」表示の保湿剤は「化学合成セラミド」か「ヒト型でない天然セラミド」が入っており、その含有量も必ずしも高くないことが少なくないそうです。製造方法が手作業に近いので大量生産ができないことあって、天然ヒト型セラミド入りの保湿剤はまだ市場ではかなり少ないとも聞きます。

当院もかつて「セラミド」入り保湿剤を用いたこともありましたが、
現在の「天然ヒト型セラミドクリーム」のほうがより多くの患者様に好評です。

サイズ20g50g100g
価格(税込)円107821453916
期間(顔のみに使用した場合)1ヶ月分2〜3ヶ月分3〜5ヶ月分